SONY C-800G
当スタジオでボーカル収録に多用しているビンテージ・真空管式コンデンサーマイクの解説ページです。

SONY C-800G とは
SONY C-800Gは、ソニーが1992年に発売した大型ダイアフラムの真空管コンデンサーマイクです。
当時からプロスタジオ向けのフラッグシップとして、日本国内はもちろん海外でもボーカル録音の定番機として知られてきました。
大きなカプセルと真空管プリアンプを内蔵しており、太さと存在感のある中域、適度な艶やかさが特徴です。
近接効果(マイクに近づくと低域が強調される性質)がはっきりしており、ポップス・R&B・ヒップホップ・レゲエなど、さまざまなジャンルのボーカルで「前に出る声」を求める際に重用されています。
当スタジオでもボーカルブースに常設し、多くのアーティストのレコーディングに使用しています。
ビンテージの C-800G と現行版 C-800G/9X の違い
現在、市場にはビンテージ(当時生産されたオリジナル)の C-800G と、ソニーが再発売・改良した現行モデル(C-800G/9X などと呼ばれることがあります)の両方が存在します。
- ビンテージ C-800G:製造時期や個体差により、わずかにトーンや感度にばらつきがあることがあります。
その分、「この個体の味」を求めるスタジオやエンジニアに好まれる傾向があります。
経年による部品の変化も含め、いわゆる「ビンテージサウンド」として扱われることが多いです。 - 現行版(C-800G/9X):ソニーが仕様や製造プロセスを見直したモデルで、個体差が抑えられ、安定した特性が得られやすいとされています。
サウンドの方向性はオリジナルを継承しつつ、ノイズやメンテナンス性の改善が図られていると一般的に言われています。
当スタジオでレコーディングされた多くの楽曲のミックスを手がけていただいているエンジニア、渡辺紀明氏も、ビンテージと現行機種では「思っている C-800G とは違うサウンドになることが多い」と語っています。
当スタジオではビンテージの C-800G を設置しており、そのキャラクターを活かしたボーカル録音をご提供しています。
ジャンル別の解説記事
SONY C-800G を、ボーカリスト向け・ラッパー&レゲエDeeJay向けに分けて詳しく解説した記事を用意しています。
録音のイメージづくりやプラン選びの参考にしてください。
